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E: オトワ・レストラン(宇都宮)

確かに、ちょっと都心では考えるのが難しかろうと。ハコはこの上なく立派だし、
スタッフの数も多い。余裕のあるリソースに支えられてサービスも行き届く。ゆっ
たりとしていて、とても贅沢。
色々ある飲食店の中で、僕が特にフレンチを好んでいくのは、結局、そういう
“贅沢さ”を一番楽しめる類の店だから。無駄は駄目でも、分に相応な贅沢は、
たまには構わないと思うのです。
先日、宇都宮に行った時に訪れた「オトワ・レストラン」は、そういうフレンチ
らしい楽しさを提供してくました。

宇都宮駅周辺の賑わった地域からは少し離れたロケーション。歩くと40分くらい
はかかるかな。時間があったのと、知らないところを歩くのが好きなので歩きま
したが、そうでない人にはお勧めしません。途中も特に面白いものではなかった
し(歩くのが好きな人間には、それがいいのですが)。
後で知ったところによると駅の前を流れている川を辿ると、このレストランの近
くまで辿りつくのだとか。というわけで、店の近くには川が流れる、なんとも、
のんびりとした場所です。

ですが、レストランの建屋自体はコンクリートの打ちっぱなしのモダンなもの。
ひょっとすると小さな町の公民館よりも立派かも。
一見、無機質なようですが、窓の縁取りに明るい原色が使われている微妙なさじ
加減の田舎っぽさや、後で教えてもらうことになる店の拘りが隠して(?)あっ
たりで、威圧感や圧迫感を感じるようなことがないのは助かります。

店に入るとレセプション、そして当然のようにウェイティングスペース。そこで
しばし待った後、厨房の前を通り、フロアへと案内されました。
フロアはアイボリーがかったオフホワイトとブラウンを基調に、余計な装飾もな
くシンプルにまとまってる。このあたりはしっかりとした格調の高さも感じさせ
てくれます。テーブル数はそこそこあるはずだけど、狭苦しくないのは、やはり
広いおかげ。一部の席が他よりも高く作られていたりするのは、パーティーやウェ
ディングなんかで、主賓がそこにすわったりするのかな。いずれにしても、いろ
んな場面に対応できそうです。

ランチメニューは3種類。ランチは4200円からあって、あとは6500円と10500円。
構成は色々です。後の二つはディナーでも共通なのかな?だからというわけでは
ないけれど、選択もこの二つで悩みます。
ですが、まあ、せっかく宇都宮まで来たのだし、奮発して10500円のコースを選
択しました。以下、コースの内容です。品数も多いので簡単に。
 スクランブルエッグ パルミジャーノ キャビア
  きれいに穴を開けた卵の殻でサーブされます。中にスクランブルエッグ。
  味は泡立てたパルミジャーノとキャビアの塩で。コクはあるけど、卵の
  生臭さはなし。
 グリーンアスパラ トリュフのソース,フォアグラのコンフィ
  トリュフは時期的にぎりぎりだと思うけど、まだ、ちゃんと香りが。
  アスパラはシャッキリ。どこか近くで採れたものとか。地産地消もこの
  店のポリシー。
  フォアグラはややポーションが寂しいけど、やっぱり、美味しい。
 新タマネギの冷製ポタージュ 鴨肉のスモークと
  クリーミーさは控えめ、かな。さっぱりとしてる。新タマネギのせいも
  あるかも。
  鴨肉もそれほどスモーキーではなく。熟成度も控えめかと。
 丹羽産鹿肉のパイ包み ポワブラードのソース
  一転、どっしりとしたクラシカルな一皿。
  歯応えを残す鹿肉の荒い刻み加減がとてもいい。しっかりと絡めて食べ
  られるようソースが多めなのもわかってるな、と。
 スズキのポワレ ホワイトアスパラ オランデーズを泡立てたソース
  さらに一転、オランデーズソースを泡状にするという、現代的なアレン
  ジで。なるほど、いわばマヨネーズなわけだから、そのままだと強くな
  るのが、抑えられていい感じ。
  スズキ、アスパラは普通に美味しく。あと、香りのアクセントでミカン
  の皮に火を入れて粉末状にしたものが振りかけてあって、それが効果的
  でした。
 黒毛和牛のロースト 葉牛蒡のキャラメリゼ
  そして、最後はオーソドックスに。赤身の部分で、ソースも最低限。火
  入れも当然レア。断面はきれいなロゼ。肉の旨さを味わう一皿。
  硬すぎず、柔らかすぎず。すべてが頃合。
  普段、あまり牛を選択することはないけれど、きちんとした牛を食べる
  となんだかんだで、やっぱり、牛は美味しいなと思うわけで。
 酒粕で作ったシャーベット 塩漬けにした桜の泡
  桜の泡の意味は二つ。酒粕に、さらに桜の塩漬けという素材の面白さが
  一つと、塩分を加えることで味の方を締めるのが一つ。よくできてます。
 チョコづくし
  アイス,ムース,あぶったココアを入れたコンフィチュールの三種類。
  ここにきてチョコ三種類はヘビーかと思ったけど、何とか完食。という
  のも、それぞれに食感、温度、味の強さを変えてくれてるからかと。

創作ばかりでは騒がしくてしんどいけど、旧態依然では面白くない。やりすぎて
も駄目だし、何もしないのも駄目。そのあたりがなかなか難しいところだと思い
ます。でも、こちらの料理はモダンな軽さと、クラシックなものが混じっていて
バランスがいい。塩梅がいい、といえばしっくりくるかな。
その分、突出してアピールしてくる一皿というのはないかもしれません。今のご
時世では、既に“受ける”類のものではないかも。でも、どれもしみじみと美味
しく、とても健全なフレンチだと思います。

で、ハードが良くて、料理も良いとなると、あとはサービス。そこで裏切られて
しまう店も少なからず。ですが、こちらでは心配無用でした。
というか、そもそも店に行く前からサービスについては大丈夫だろうと確信はし
ていたのだけど。というのも、予約の電話をかけた時から、とても、感じの良い
対応だったので。実は最初の電話では予定が会わず、一旦は断ることになったん
だけど、その時の対応がとても感じが良かった。なので、もう一度、トライして
みようという気になれたのです。そこで失敗すると、そういう気にならないです
から。
食事中のスムーズさも当然のこと。スタッフの数が多いというのもあって、目配
りはきいてるし、お皿が出てくる合間にはコミュニケーションもとってくれる。
少し離れたところから来ているのを知って、採石場やそこから引かれた電鉄など、
宇都宮のことなども教えてくれました。ちょっと、格の高い店にありがちなスノッ
ブな雰囲気もありません。
さらに食後には店の中をマダムじきじきにご案内。一階にある個室から始まって、
二階にあるウェディングなどもできる部屋や控え室など、丁寧に隅々まで。途中、
店を訪れた同業者にサインをしてもらった壁や前の店から引き継いでいる備品の
類、あちらこちらにある拘りについても説明していただきました。店への想いが
伝わってきます。そんな店のサービスが悪いはずがあるでしょうか?

思ってたよりも近いけど、やっぱり遠い宇都宮。
でも、また行きたいと思います。今度は夜がいいなぁ。せっかくなので、ゆっく
り目にサーブしてもらって、贅沢な時間をたっぷりと堪能したい。でも、それだ
と一泊しないといけないんだよなぁ・・・。まあ、それもまた良し、ということ
で。
22:46 | 飲食(フレンチ) | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
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