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E: ラトラス(神楽坂)

きちんと調べてませんので間違ってるかもしれませんが、2008年度版のミシュラ
ンでは一つ星を取得したものの、その後、シェフが独立。結果、星を辞退したの
か取得できなかったのかはわからないけど、2009年度版では星の付かなかった店
があります。
で、この流れで店に行ったとなると、その星の付かなかった店、神楽坂の「ラ・
トゥーエル」に行ったかのようですが行ってません。辞めたシェフが2008年の12
月に開いたばかりの新しい店、「ラトラス(L'Atlas)」へと行ってきました。

さて、この二軒、経緯からすると確執があってもおかしくなさそうなのに、ラト
ラスはラ・トゥーエルの目と鼻の先、30メートルも離れてないところに店を構え
てます。懐が広いというかおおらかというか・・・。
でも、そのおかげか、ラ・トゥーエルの株が上がるように感じてしまうのは気の
せいでしょうか。なんとなく、ラ・トゥーエルにも行ってみたくなります。

閑話休題。
それはともかく、ラトラスですが、神楽坂の小さな通りに面してひっそりと佇む、
それほど大きくはないアイボリーカラーの一軒家のレストラン。石組みにブルー
のドアのエントランスが映えています。新しいだけにドアのブルーもビビッドで
(ちょっと大袈裟)鮮やかです。

中に入ると一階はガラス張りになったキッチンです。脇の階段で二階のフロアに
上がりますが、行きと帰り、必ずシェフの目に触れる、シェフを目にできる、こ
の造りはなかなか良いな、と思いました。
で、二階がダイニングになっています。板張りの床とチェアのグレーがかったブ
ラウン以外(クロスもだったかな?)はホワイトでまとめてあって、清潔感のあ
る良い雰囲気のフロアです。天井も高く、テーブルの間もそこそこ開いてる。ど
ことなく、オーベルジュっぽい、とでも言えばいいのでしょうか。

ランチのメニューは2種類で構成はアミューズ、前菜、魚、肉、デザートで同じ。
違うのは使っている素材だけだそう。安い5800円の方でまったく不満はなさそう
なので、そちらを選択です。

 三種類のフォワグラ
  卵形に丸めて表面をキャラメリゼしたムース、鹿肉のミンチと一緒のパイ
  包み、鴨肉とあわせたテリーヌ。おまけにフォアグラとは無縁の豚舌のジェ
  リー寄せまで。
  華やかで楽しい。アミューズとしてはこの上なく、豪勢で惜しみない。最
  後までこの水準が続くなら、と思わずにはいられない申し分のないアミュー
  ズでした。
 ウニとオマール海老のコンソメジュレとカリフラワーのブルーテ
  こちらの店のスペシャリテとか。海老の身に北海道のウニ、それをまとめ
  るジュレとブルーテ。上にはキャビアも散らしてある。なるほど、素材は
  豪華。
  そこまではいいんだけど、器の底に入っている温泉卵。これがなんとも。
  黄身は味で他に勝ってしまうし、白身は逆に薄めてしまう。冷たいと舌触
  りも、個人的にはあまり好みではなく。
 平鱸のポワレ アメリケーヌソースとブールブラン
  平鱸というのは初めてだけど、いわゆる鱸の近縁種らしいです。一般の鱸
  に比べると、身は名前の通り平ぺったく大きい。でも、味は上品。普通の
  鱸にありがちな、身と身の間のちょっとまとわりつくような粘質感と泥っ
  ぽい香りがないように思いました。火入れはこの素材にあわせてか、ほっ
  くりとした食感が出る程度にきちんと通してます。
  ソースはフレンチらしくていい。せっかくなので、もう少し量があっても
  いいのかもしれないけど、それはそれで平鱸の身の淡白で品の良い味を消
  してしまうかもしれないのでこれくらいが適当なのかも。
  素材のよさと調理の手堅さ。そこにちゃんとしたソース。しっかりと美味
  しい一皿でした。
 黒毛和牛の赤ワイン煮込
  カンパリのグラニテを挟んでオーソドックスなメインの一品。こういうき
  ちんとした“レストラン”では、滅多にしない選択ですが、なんとなく食
  べてみたくなりました。
  トランプを一回りくらい大きくしたサイズで、厚みは1cm程度かな。肉
  の縁、エッジはちゃんと残ってて、ルックスはさすがにレストランの料理。
  ポーション的には充分なんだけど、厚みがないせいか、肉の繊維を噛み締
  めるの楽しみが弱くなってる気はしました。
  味は煮込みにありがちな不自然につけた甘みなどはなく、下卑たところの
  ない素直な煮込み。少し煮込みすぎてる気もしたけど、味としては問題な
  く美味しいです。
 苺(とちおとめ)のムースとシャーベット
  これはあまり面白みがなかったかな。直方体のムースにスライスしたイチ
  ゴを並べた、その見た目がまず、なんとなく素人っぽいというか、そそる
  ものがなかったです。シャーベットなどを添えてはいても、隠し切れない。
  食べてみても、見た目の通り単層的で驚きがなかった。このデザートは残
  念。

料理はクラシックなフレンチで、何を選択しても基本的にそれほど外すことはな
いんじゃないでしょうか。安定感のある料理だと思います。前菜は上で書いてい
るように好みではないんですが、これはあくまで好みの問題です。
ただ、やっぱり、ちょっと過剰な気はします。温泉卵は本当に要るかな、とか。
そういう意味では、たとえばアミューズも「三種類のフォアグラ」なんだから、
豚舌はなくてもいいのかも。その方が焦点が定まる気もします。
まあ、まだ、開店したばかりだし、もうちょっとして落ち着きだしたら、料理も
良くなっていくんじゃないかな、とかも思います。まあ、そんなことを思うくら
いに、料理は悪くないものです。ミシュラン的な志向はあまり意識しませんでし
た。

サービスはフロアを基本、二名で仕切ってます。そのうち一人はかなり安定感を
感じさせてくれるプロっぽい人。客のあしらい、目の配り、皿の上げ下げと、何
をやってもストレスを感じさせないものでした。
立ち入ってくることはないですが、他のお客さんとのやり取りを伺っていると、
要請さえあれば、ちゃんと応対はしてくれそうです。
そういえば、入店時、エントランスに一人いましたが、ずっといるのかはわかり
ません。こちらはまだ、見習いといったところか、客への応対もまだまだ、慣れ
てない様子でした。

今のところ、まだ、個性が出てるというところまではいってないですが、コスト
的にも妥当だし、良いレストランだと思います。神楽坂の界隈は飲食店も多いみ
たいですが、そんな中で、どんな風にこの店ならでは、というのを出していくの
か。
シェフとしてもこの場所を選んだくらいだから、神楽坂という場所には思い入れ
があるんでしょう。これからが楽しみです。
00:14 | 飲食(フレンチ) | comments (4) | trackbacks (0) | page top↑
etc: ブーランジュリー・メチエ | top | E: ガスパール トウキョウ(麻布十番)

コメント

#ラトラスのオマールジュレ
トゥーエルの時と合わせて10回以上食べたことがあります、私は温泉卵が入った方が個人的に好きでまろやかさや味の深まりが一層強く感じられオマール海老だけと言うよりは一皿の完成度が高まっている気がしました、

界隈ですと、本格的フレンチが一軒もないので期待の星ですね。

因みにラトラスの綴り間違えてますよ。
L'Atlasですよ


by: カズ | 2009/02/11 17:26 | URL [編集] | page top↑
#食事の教え
ラトラスは数少ない私の気に入いったレストランです。私は年間に多くのレストランに伺いますが意外性や流行などの本質から外れた部分を重要視した料理は多くありますが、こちらはソースの透明感や複雑味などの本質が極めて完成されている料理です、今後に期待するようなレストランでわなく今でさえ期待以上のレストランだと思いますが・・・
by: 貴公子 | 2009/02/11 22:17 | URL [編集] | page top↑
#>カズ様
オマールだけ、ウニだけ、というのでは確かに一体感に欠ける料理になりそうで
すね。何かまとめるものが必要になるというのは、そう思います。
ありがちなのはムースとかでしょうけど、それだと面白みがないかもだし、難し
いところです。

神楽坂界隈は飲食店も多くて、なかなか楽しげなのでまた、行きたいと思ってま
す。でも、フレンチに限らず“本格”というのが少ないっぽいのは、そういう感
じでもありますね。

綴り間違いのご指摘、ありがとうございました。修正しておきました。

また、よろしければ覗いてやってください。コメントなどもいただけたら、嬉し
いです。
どうも、ありがとうございました。
by: 管理人ダイ | 2009/02/11 22:23 | URL [編集] | page top↑
#>貴公子様
良い店だ、というのは僕もそう思います。それは本文にも書いてある通りです。
その上で、さらに上を目指せる店だと思ったので、「これから楽しみです」と書
きました。

また、見てくだされば嬉しく思います。
コメント、ありがとうございました。
by: 管理人ダイ | 2009/02/11 22:32 | URL [編集] | page top↑

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