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R: 森見 登美彦著「夜は短し歩けよ乙女」

森見 登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を読み終える。
例によって、Amazonからの紹介。
 「私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅
  で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発し
  た。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺
  が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」とい
  う台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもっ
  て応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いし
  てしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす
  珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子
  の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都」

とてもポップで、とても可愛らしい物語、かつファンタジィ。あえて、“ジー”
と伸ばさず“ジィ”と書いてみたけど、なんとなくそれが似合う気がする物語で
す。
あと、主人公たちや作者と同じく京都で学生時代を送った人間としてはノスタル
ジィも感じる。「同じく京都大学で」と書けないのは残念だけど、それは僕の学
力不足が原因なので仕方なし。閑話休題。

文体は作られたレトロ感。これが合わないという人はいるかもだけど、というか
あわないという評価をちらほらと見たんだけど、この文体が魅力でもあるとも思
うわけで。この物語を普通の文体で書かれたら、魅力は半減するかと。そういう
意味では読む人を選ぶ。
ただ、ボク的にはテンポも言葉の選び方も、かなり現代人が読んでも読みやすく、
かつ、それでいてレトロな雰囲気を出すために吟味されていると思ったりもする
のだけどなー。

あと、この本の最初の方で書かれている、木屋町界隈に現れた三階建の風変わり
な乗り物の一節を読んでいて、何故か思い出したのが岡野玲子の『陰陽師』のひ
とコマ。都の大路を牛車(?)に乗って回遊する魑魅魍魎を描いたシーン。
まったく違う物語ではあるんだけど、思い出したということ自体はあまり、不思
議に思ってません。
そういう、まったく異なる物語をして、どちらも受け入れてしまう京都という街
こそが、どちらにも共通する影の主役だったりして、という気もしてきました。

ともあれ、冒頭の“おともだちパンチ(親指をうちに包んで握り締めた握りこぶ
し。何で、そう呼ぶかは読んでください)”の一節だけでこの本が楽しめる人に
は、そのことが伝わるはず。
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