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E: ラ・ブランシュ(渋谷・青山)

フレンチに限らず、飲食店が語られる時、「ン年前から続く老舗の云々」みたい
な表現がされることがあります。それだけ「店を続ける」ということ自体が難し
い業界なんだろうし、ましてや東京のような淘汰の激しい場所ならば尚のこと。
それは素人であっても納得のできることです。
そういう文脈で名前の挙がる店はいくつもあるでしょうが、『ラ・ブランシュ
(La Blanche)』も、そのうちの一軒。先日、ランチで訪れました。

古くからの店ですが、人気は健在。店に行くために予約をしたのは一ヶ月くらい
前です。土日のランチだと、思い立ってフラリとというのはもちろん、今週末に、
というのさえ難しいみたい。こればっかりは店のせいではありませんが。電話の
応対はスムースで、気持ちの良いものだったように記憶してます。

渋谷の駅から青山・表参道の方に歩いて少し。表参道から渋谷の方に歩く方が近
いのかな?まあ、どっちもどっちだと思います。表参道へと向かう大きな通りか
らは少し外れたところにある小さなビル。二階へと続く階段を登ると、その先に
店はあります。

店内はそれほど広くなく、かつ、密度高め。出入り口に近いテーブルに案内され
たので、奥の方の雰囲気はあまりわかりませんが、とりあえず、どこでもテーブ
ル間の狭さは相当なもの。気になる人は気になるかと。
全体にはウッドのブラウンと内装のオフホワイト、ちょっとだけ装飾的な家具の
類でまとめられてます。フロアの中央にはかなり大きめの鉢植えがあったりもし
ます。

老舗云々以外に、この店が語られる時のもう一つのキーワードが“悪筆のメ
ニュー”。どんなものかと思っていたら、確かにお世辞にも読みやすいとは言い
難い。同じ料理なんだろうな、と想像されるものどうしをつき合わせるようにし
て文字を解読していく必要があります:-)
ランチのコースは三種類、メインが一つの3600円に二つになる6000円、前菜にフォ
ワグラ料理が加わって二つになる7800円です。真ん中、6000円のコースを選びま
した。
 リエット
  リエットなので、それほど語ることはないのだけれど、バランスは良かっ
  たような。
  ただ、バターなしでリエットを出されるより、バターありでリエットがな
  い方が好きだ、というのに最近気づいたので、バターを出してくれた方が
  嬉しい。リエットが純粋にアミューズだったら良いのだけど。
 鰯とジャガイモのテリーヌ トリュフのソース
  こちらのスペシャリテ、と聞いていたのでオーダー。とりあえず、組み合
  わせを考えると合わないはずはない気がする。
  そして、実際に合う。ほのかに暖められていて、鰯の香りが強くなってる。
  場合によっては臭みと取られるかも。それをトリュフのソースがおさめて
  くれる。全体にしつこくなったのは、一緒に出てくる小さなカップのポター
  ジュで緩和。
  ばらばらだと野暮ったさも感じるんだけど、一緒にするとうまくまとまっ
  てくれる。そのあたりのバランスの妙がスペシャリテたるゆえんと納得し
  ました。
 カマスのムニエル
  カマス自体は非常にシンプルなムニエル。皮はサックリ、身はしっとりと
  焼き具合は申し分なし。塩加減もピッタリ。純粋に火を通した魚として、
  かなり美味いです。
  ソースはきゅうりをベースに少し酸味のあるもの。実は苦手なきゅうりで
  すが、思ったよりでしゃばってこない。ソースで喰わせる、という類のお
  皿ではなかったの助かりました。付け合せもふんだんで、ムール貝などは
  旨味がギュッとつまった感じで美味しかった。
  でも、ソースにも使われていた苦手なきゅうりがほぼ丸ごとというのは、
  やっぱり、つらいかも。これは好みなので、仕方なし。
 鴨肉のパイ包み焼
  口直しの八角のシャーベットを挟んで(八角がギリギリのところでバラン
  スをとれていて、なかなか)、メインは鴨。
  「スパイシーにまとめてあります」というサービスの人の言葉通り、味、
  香りともに相当に複雑。ただ、スパイスだけではなくて、使ってる素材、
  具体的に言うと“もやし”ではないか、というような鄙びた香りもしてる
  ような。そこらは少し微妙かも。もやし臭(と僕が感じたもの)はともか
  く、ソースはしっかりと煮詰めた、甘みとコクのあるもので、こちらは美
  味い。
  あと、ちょっと肉を感じさせてくれる部分の割合が、ちょっと少いような
  気も。もう少し、肉を食べてる充実感が欲しいかな、と。
 オレンジのスフレ
  買って帰れないもの、ということでメニューにあると頼んでしまいがちな
  スフレ。丁寧だけど、華やかさは朴訥。この店らしいのかもしれません。
  オレンジは香り程度でした。

現代的、というのではまったくないし、かといって、クラシックなフレンチでも
ない。けど、それでいてしっかりとした骨格というか、骨の太さのようなものを
感じさせる料理になってる。それは、とりもなおさず、こちらのシェフの料理に
なってるから。そういうことなんだと思います。
それはとても魅力だし、伝わってくるものがあるというのは認めた上で、価格相
応の価値があるかな、と考えると悩んじゃう。コース6000円にワインが二杯、サー
ビス料や税金を加えて10000円近くになると思うと、もう一度行くのに二の足を
踏んでしまう、というのは正直なところ。「美味しいけど、安くはないしなー」、
と。

サービスは年配の方が一人と若い人が一人。かなり、安心感が違いました。やっ
てることやテクニックが違うというよりは、何かに取り掛かるまでのゆったりと
した落ち着きのようなものが違う。それが見ている方、サービスを受ける方の安
心につながっているような。
たとえば、こちらの店、サーブは相当にゆっくりなんですが、それでサービスに
まで慌てられると、早くしたいのに早くできないドタバタした店、という風になっ
てしまう。けど、サービスが落ち着くことで、そういうペースの店なんだなとい
う風に思えてしまうわけで。
そのサーブの遅さは、気になる人は気になるだろうと思います。最近の店はオペ
レーションの良い店が多いので、それと比べるとつらいかもしれません。

多分、この店は今後、変わっていかないんだろうな。この店にとってはもう、そ
の変わらなさが魅力にも武器にもなっているんだろうと思います。
一朝一夕には培われない、それこそ長く続いたからこそ得られたもの。なので、
この店はこれで良いんだろうなとは思うのです。そういう店があって、また、そ
ういう店が好きな人が通っているという、当たり前のことが当たり前に感じられ
る一軒。
でも、その変わらない(と、こちらが勝手に思っている)店に、今から通うよう
になりたいかな、とも思ったりも。なかなか難しいところです。
22:55 | 飲食(フレンチ) | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
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